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高血圧とは:原因、症状、治療法

高血圧とは、血圧が慢性的に正常範囲を超えて高い状態を指します。
血圧とは、心臓が血液を全身に送り出す際に血管の壁にかかる圧力のことです。
高血圧が続くと、血管や心臓に負担がかかり、その結果、動脈硬化や心疾患、脳卒中などのリスクが高まります。
高血圧は自覚症状が少なく、気づかないうちに深刻な病気を引き起こすことがあります。
そのため、高血圧は『サイレントキラー』とも呼ばれ、放っておくと非常に危険です。早めの対策が重要です。

高血圧とは:高血圧の基準

高血圧と診断される基準は以下の通りです。
収縮期血圧(最大値)と拡張期血圧(最小値)のどちらか一方でも、以下の基準値を超える場合は、高血圧と診断されます。

基準項目 診断室血圧
(病院・クリニックで測る)
家庭血圧(自宅で測る)
収縮期血圧 140mmHg 以上 135mmHg 以上
拡張期血圧 90mmHg 以上 85mmHg 以上

家庭血圧の方が基準が厳しいのは、リラックスした環境で測るため血圧が低めに出やすいからです。
また、高血圧には主に2つのタイプがあります。

基準項目 診断室血圧(病院・クリニックで測る)
本態性高血圧 明確な原因がなく、遺伝や生活習慣が影響することが多い。高血圧患者の90〜95%を占め、年齢とともにリスクが増加します。
二次性高血圧 腎臓疾患やホルモン異常、特定の薬剤など、具体的な原因がある高血圧です。このタイプは全体の5〜10%を占めます。

このように、高血圧は原因に応じて2つに分類され、それぞれのタイプに応じた治療が必要となります。

高血圧の原因

高血圧の主な原因は、遺伝や生活習慣です。

遺伝的要因

家族に高血圧の人がいる場合、遺伝的に高血圧になりやすいと言われています。遺伝子が血圧を調節するホルモンや酵素に影響を与え、その結果、血圧が上昇します。

生活習慣

生活習慣は血圧に大きな影響を与えます。例えば、不規則な食生活や運動不足、過剰なアルコール摂取、喫煙などは、高血圧のリスクを高めます。

高血圧の症状

高血圧は「サイレントキラー」とも呼ばれ、多くの場合、自覚症状がありません。しかし、血圧が非常に高くなると、頭痛やめまいなどが現れることがあります。ただし、これらの症状が必ずしも高血圧によるものとは限らず、他の病気の兆候であることもあります。これらの症状が頻繁に現れる場合は、早めに医師に相談することを推奨します。

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高血圧を放置すると

高血圧を放置すると、深刻な健康リスクが生じる可能性があります。

病名 主な影響
心臓病 心臓に過度の負担をかけ、心不全や心臓肥大のリスクが増します。症状が進行すると息切れやむくみ、疲れやすさが現れ、重症化すると日常生活が困難になったり、心停止のリスクも高まります。
脳卒中 脳内の血管が破裂したり、血流が妨げられたりして、脳卒中を引き起こすことがあります。発症すると半身麻痺、言葉が話せない、意識障害などの症状が現れ、後遺症が残る可能性が高く、寝たきりや死亡のリスクもあります。
腎不全 腎臓の血管を傷つけ、腎機能が低下します。腎不全が進行すると尿が出にくくなり、体内に老廃物が溜まるため、人工透析が必要になることがあります。放置すると命に関わることもあります。
視力障害 進行した高血圧は眼底の血管に影響を与え、視力障害や失明を引き起こすことがあります。視界がぼやける、視野が狭くなるといった症状が現れ、一度悪化すると回復が難しくなるため注意が必要です。

高血圧を予防するためには、定期的な血圧測定が非常に重要です。異常を感じたり不安があったりする場合は、早期に医師に相談しましょう。

高血圧の治療法

病院での診断と検査

高血圧の診断は、単に血圧測定をするだけではなく、さまざまな検査を通じて総合的に判断されます。
一般的に、内科や循環器内科で診察を受けることが推奨されます。
病院では、問診を行い、日常の血圧測定結果や生活習慣を確認した後、複数回の血圧測定が実施されます。
加えて、血液検査を通じて腎臓やホルモンの状態を確認し、高血圧の原因を特定します。
場合によっては、動脈硬化の検査などを行い、合併症の有無を調べます。
特に、ホルモン異常や腎疾患が疑われる場合は、MRIやCT検査を用いることもあります。

高血圧の治療方法

高血圧の治療は、生活習慣の改善と薬物療法の二本柱で進められます。生活習慣の改善では、塩分摂取の制限、適度な運動、禁煙、節酒、ストレス管理が重要です。特に減塩は効果が大きく、日本人の平均塩分摂取量を半分にするだけで血圧が大きく改善する可能性があります。運動では、ウォーキングや軽いジョギングが推奨され、週に150分程度の有酸素運動が望ましいとされています。

薬物療法では、カルシウム拮抗薬、ACE阻害薬、ARB、利尿薬、β遮断薬などが用いられます。患者の年齢や病歴に応じて適切な薬が選ばれ、副作用の管理も重要です。近年では、新たな降圧薬や個別化治療の研究も進んでおり、より効果的な治療が可能になっています。

高血圧治療に対応する病院の選び方

高血圧の診療は、基本的に内科や循環器内科で受けることができます。軽症の場合は、近くのクリニック(かかりつけ医)で定期的に血圧を測り、薬を処方してもらうだけで十分なことが多いです。

しかし、重症例や薬を飲んでも血圧が下がらない「難治性高血圧」の場合は、循環器専門医のいる病院を選ぶのがおすすめです。

病院選びのポイントとして、以下の点を確認するとよいでしょう。

✅ 高血圧専門の外来があるか
 → 専門的な治療を受けられる可能性が高い

✅ 最新の検査や治療機器があるか
 → MRIやCT、血圧の24時間モニタリング装置などがあると、より詳しい診断が可能

✅ 診療実績(治療の経験が豊富か)
 → 高血圧の治療経験が多い病院ほど、的確な治療を受けられる

大きな病院(大学病院や総合病院)では、精密検査や最新の治療を受けられるメリットがありますが、待ち時間が長くなるデメリットもあります。
軽い高血圧なら地域のクリニック、重症や難治性なら循環器専門医のいる病院と、自分の症状に合わせて病院を選ぶとよいでしょう。

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高血圧の治療費と保険適用

高血圧の治療には、診察費、検査費、薬剤費がかかります。
保険診療の場合、初診料や血液検査などの基本的な検査を含め、初回は5,000円~10,000円程度かかることが一般的です。
薬物療法を行う場合、使用する薬の種類や組み合わせによりますが、月々1,500円~5,000円程度の費用がかかります。
高血圧に関連する治療は健康保険が適用されるため、自己負担額は3割程度になりますが、自由診療での先進医療を希望する場合は全額自己負担となる点に注意が必要です。

高血圧についてよくある質問

高血圧に効果的な食事は?

減塩が最も重要で、カリウムを多く含む食品(野菜・果物・海藻)を積極的に摂るのが推奨されます。 加工食品や塩分の多い食事を避けることも大切です。

高血圧でも運動していいですか?

適度な有酸素運動(ウォーキング・水泳など)は血圧の管理に役立ちますが、過度な運動や無理な筋トレは控えましょう。すでに心臓病や動脈硬化がある場合は、医師と相談が必要です。

高血圧にはサプリは効きますか?

サプリメントの効果は限定的です。高血圧を予防または治療するためには、食事や運動、必要に応じた薬物療法が効果的です。

グレープフルーツジュースが高血圧の薬と相性が悪いのは本当でしょうか?

グレープフルーツジュースに含まれる成分が一部の降圧薬やコレステロールの薬の代謝を妨げ、薬の効果を強めることがあります。高血圧の薬を服用している場合は、グレープフルーツジュースを避けるか、医師に相談してください。

高血圧の人はどんな飲み物に気をつけるべきですか?

アルコールは、血圧を一時的に上昇させる可能性があります。 特にお酒の飲みすぎは高血圧を悪化させるので注意が必要です。

高血圧の薬は一生飲み続けなければなりませんか?

生活習慣の改善で薬を減らせる場合もありますが、自己判断で中止するのは危険です。 医師と相談しながら、血圧の状態に応じて治療方針を決めることが大切です。

どれくらいの血圧から病院に行くべきですか?

高血圧は、収縮期血圧が135以上、拡張期血圧が85以上が続く場合や、急激な血圧上昇がある場合は受診が推奨されます。また、頭痛、めまい、息切れなどの症状がある場合も早めに医療機関を受診しましょう。定期的な健康診断も重要です。

高血圧は何科にかかればいいですか?

高血圧の診断と治療は、内科または循環器内科で行われます。

高血圧と糖尿病は関係がありますか?

高血圧と糖尿病は関係があります。糖尿病が進行すると血管にダメージを与え、これが高血圧を引き起こす原因になることがあります。また、高血圧も血管を傷つけ、糖尿病による合併症を悪化させることがあります。両方があると、心臓病や脳卒中のリスクが高くなるため、どちらも適切に管理することが重要です。

50代、60代の女性が高血圧になりやすいと聞いたのですが?

50代から60代の女性は、更年期を迎える時期で、これが高血圧の原因になることがあります。更年期に入ると、女性ホルモンのエストロゲンの分泌が減少します。このホルモンは血管の弾力性を保つ役割があるため、エストロゲンが減ると血管が硬くなり、血圧が上がりやすくなります。